むだばなし
貴志祐介の青の炎が好きだ。
子供の頃、病院かどこかでコミカライズを読んで衝撃を受けた。それは今でも自分を構成するものの中のごくであるが一部になっている。
初めて漫画で読んで約十年経ち、やっと原作小説を読んだ時は難航したものだ。理化学がまるで分からないから。
それでもやっぱり好きで、何が好きかって終わり方が好き。
愛する家族を守る為に行ったことが逆に愛する家族を苦しめていく。自分で自分の首をしめていく。
そうして最後に決断した主人公の結末。普遍的であっけないと書けばあっけないが、それなのに読後はなんだか虚しさのような寂しさのような形容し難いぽっかりとした穴を開けられる。
映画は観てない。けど、『好きな物』の羅列?はどういうわけかぼんやり頭に残っている。いつか観たいものだ。
漫画版を描いた人がペケを描いた人と同一人物であることが信じられないでいる。
黒い家は観た時の年齢が確か(確か、の話)青の炎を漫画で読んだ時より幼く無知故に全く覚えてない。でも大竹しのぶが怖かったこととボーリングだけは頭に残っている。
悪の教典は映画で観た。続くことを匂わせる終わり方以外は好みだった。
なんだかんだ貴志祐介氏は私の好みを突いてくるらしい。
容疑者Xの献身も好き。映画も小説も。救われるようで救われない、やりきれない。
正直ガリレオシリーズは湯川と草薙のコンビが好きだから小説の方が好きだ。内海さん嫌いじゃないけど湯川と草薙のコンビで観たかった気持ちもある…それでさ…北村1輝の聖女の救済をさぁ…藤TVさんよォ…!
気持ちが高ぶってきたからここで終わり。