グロテスクだぞ!
兄の首を切断する夢を見た。
どうしても時間内に殺さなくちゃならなかったから。
切り離してもしばらく兄はしゃべっていたし体をばかつかせて、私は「ああなかなか死なないものなのか」と思った。
切断する時の恐ろしい感覚、なのに恍惚とした気持ちが忘れられない。首の断面から見れる骨は白く肉は赤黒くみずみずしくてやわらかそうだし、かたそうでもあった。
やっと動かなくなったあと、とんでもないことを知らされる。
殺さなくてよかったんだと気付いたときには発狂するようにどうしよう、殺してしまったと嘆いた。